新築住宅を立てるときに一番頭を悩ませるのが「間取り」です。
間取りは住宅を考える上で一番重要なポイントです。
間取り次第で住宅のすべてが決まると言っても過言ではないほどですが、
実際に自分が住む家の間取りを理想的にできるケースはごくわずかです。
ほとんどの住宅は予算や敷地など限られた条件の中で間取りを決めなければならず
完成した新築住宅に住んでみてからああすればよかった、
ここが失敗だったなど後悔がつきまとうものです。
新築住宅を理想に近づけるためにはどのように間取りを考えればよいのでしょうか。
住宅に求めるものを明確に
間取りを考えるということは、
住宅に求める機能を限られた条件内で達成するという問題に挑戦するのと同じことです。
キッチンにリビング、収納に子供部屋など新築住宅になにを求めるのか、
具体的なプランを進める前の段階でリストアップしておきましょう。
新築住宅のことを考えるとあれもこれもと希望が出てくるのも当然ですが、
限られた条件ですべての希望をかなることはできません。
何を優先しなにを諦めるのか、
理想の住宅のあるべき姿を思い浮かべて優先順位をつけてください。
家族全員のライフプランを考慮
新築住宅は建築するときの状況だけでなく、
住み続けた後のことも考えてプランニングする必要があります。
例えば小さなお子様がいれば子供部屋は必要ですが、
将来的に子どもが独立することを考えると、
空き部屋になった間取りの有効活用も最初のプランで織り込んでおかなくてはなりません。
今のことだけを考えるのではなく将来のこと、
それも家族全員のライフプランを考慮して設計に取り入れることが理想の間取りに近づける秘訣です。
10年20年たてば体力も落ちますし、親の介護なども現実的になります。
スキップフロアなど若く体力があるうちは便利な間取りも、先々まで快適に暮らせる保証はありません。
現在の条件を最適化するのではなく、
未来のことを考えて間取りを設計することが理想の家づくりのポイントです。
設計で使い勝手は大きく変わる
同じような間取りでも設計次第で使い勝手は大きく変わります。
廊下を作らずリビングを動線として活用する設計ならば広い空間を確保できますが、
人の出入りが多く落ち着くには不向きです。
アイランド型のキッチンは家族の息遣いを感じながら食事の準備ができますが、
誰にも邪魔されず一人の時間がほしいタイプの人には集中できない間取りになります。
同じ空間に同じ機能を盛り込んでも設計次第で実際の使い勝手は大きく異なります。
モデルハウスやショールーム、あるいは実際に生活している友人知人の意見を参考にしながら
家族にとって理想に近づける設計はどんなものなのかを考えましょう。
まとめ
新築の間取りは一番の悩みどころですが大きな楽しみでもあります。
膨らみがちな夢や希望と現実を上手く折り合いをつけてください。