自分のこだわりを反映できるというのは、注文住宅の大きなメリットです。
かねてから温めつづけたイメージを現実化して理想の家をつくるまたとない機会ですから、
できる限りたくさんのこだわりを実現したいという人は多いでしょう。
しかし、注文住宅では、こだわりすぎても失敗するおそれがあります。
注文住宅のこだわりを成功させて、快適で住み心地の良い家をつくるためのポイントをご紹介しましょう。
こだわりすぎて過ごしにくいリビングに?
リビング階段は、住宅に立体的な空間の魅力を演出してくれます。
吹き抜けの解放感もあり、おしゃれなムードを楽しめるとして人気が高まっているのです。
しかし、そういった構造の住宅には、メリットだけでなくデメリットもあります。
◎まずはメリットからご紹介しましょう。
リビング階段付き吹き抜け構造のメリットの1つ目は、なんといっても「解放感」です。
天井が高くなることで、たとえ1階スペースが狭くても、ゆったりとした解放感を味わうことができます。
2つ目が「採光のしやすさ」です。
周囲に住宅が密集しているような立地に住宅を建てるとき、しばしば採光の悪さが問題になります。
その点、吹き抜け構造であれば、屋根に採光用の窓などを設計することで低い階にも光が行きわたりやすくなるのです。
また、リビング階段の吹き抜け構造なら「家族のコミュニケーション」においてもメリットがあります。
吹き抜けによって、1階から上階までが空間的につながることにより、コミュニケーションがとりやすくなるでしょう。
また、子どもが上階にいるときは、その気配や雰囲気がそれとなく伝わってきやすく、安心感が得られます。
◎次にデメリットをご紹介します!
リビング階段の吹き抜け構造のデメリットの1つ目は「寒さ」です。
暖かい空気は上にのぼるため、1階部分に冷たい空気が滞りがちになります。
しかし、1階のリビングに床暖房を備えることで寒さをやわらげ、快適にすごしやすくなるでしょう。
また、吹き抜け構造では、間取りによるとプライバシーの確保が難しくなるかもしれません。
階下の音が気になって、子どもが宿題などに集中できなくなる可能性も考えられます。
そういった場合は防音材や遮音シートなどを取り入れて、音が気にならなくなる工夫をしてはいかがでしょうか。