エリアに適した建て方・メンテナンス法
別荘を建てる際に、好まれるのは「雪が降る場所」、「海を眺められる場所」、「山地」等です。
それぞれ異なる“性質”を持っているため、建て方やメンテナンスに配慮しなければなりません。
雪が降るエリアに別荘を建てるとき
雪が別荘(家)に与える影響は案外大きいものです。
雪は降り積もれば積もるほど重みを増し、家を圧迫します。
雪が自然に落ちてゆくよう、勾配(角度)をつけた屋根を選択するとよいでしょう。
落ちた雪が近隣の家や道路をふさいでしまわないよう、十分に計算をしておく必要もあります。
「雪下ろしに行かなければ」と思っても容易に近づけなくなることもありますので、
雪深いエリアの土地選びには注意が必要です。
また、水道管の凍結といったトラブルも起きがちですので、寒冷地用の設備を用いると同時に、
不在時には水抜き作業をしておくことも大切です。
海のそばに別荘を建てるとき
潮風は塩分・水分を含んでいるので、使用する建材にも気を使わなければなりません。
錆びる可能性がある鉄骨等は建材として避ける方もいらっしゃいます。
また、定期的に真水で外壁を洗うことをおすすめします。
また、海沿いは時として強風に見舞われることがあります。
不在時に窓の破損などがおこらないよう、雨戸やシャッター設置は必須項目です。
山地に別荘を建てるとき
山は森林に囲まれ、そこにいるだけで森林浴を楽しむ事ができます。
しかしながら、往々にしてそのような場所は湿気に悩まされることもあります。
不在時にも自然に空気が出入りできる工夫が重要です。
木造ならば、シロアリや木材腐朽菌が心配ですので、特に床下の換気は重要なポイントです。
自然に囲まれている以上、虫の問題も発生します。侵入ルートが発生しないように、建具の隙間を丹念に塞ぎましょう。
重量木骨の家のSE構法は開口が広く取れ、大空間の設計も可能
別荘には、自宅とは異なる「要求」があることでしょう。別荘暮らしに大きく影響するのは土地です。
特に眺望に重きを置かれる方には傾斜地が好まれます。
この場合、家だけでなく丈夫な基礎を築かなければなりません。
そして、選んだエリアに適した家の建て方やメンテナンス法にも気をつけたいものです。
特に、退職後の生活拠点を別荘に移すプランをお持ちの方にとって、別荘はいずれ「家」となります。
ご夫婦二人の暮らしをしっかりとイメージし、上記のポイントを抑えつつ、住み心地のよい別荘をつくってください。